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眼瞼下垂症手術後の修正~①代表的な不具合事象について

こんにちは。
一瀬晃洋です。


今回は眼瞼下垂手術後の修正手術についてお話しします。

眼瞼下垂症手術が成功すると、患者さんはさまざまな苦しい症状から解放されてとてもハッピーな状況になります。
ただし全ての患者さんが一度の手術で完璧な治療結果を得ることが出来る訳ではありません。術後にはやはりいくつかの不具合事象が生じる可能性があります。

下に列記した不具合事象は、手術の失敗ではなくても眼瞼下垂症手術に伴って生じうる合併症です。


代表的な不具合事象
1. 過矯正(挙がりすぎ)

2. 低矯正(挙上不足 挙がり足りない)

3. まぶたの変形(瞼裂形状不良;3種類の三角眼)

4. 二重まぶたの乱れ

5. 表情の変化(表情がきつい・怖い)

他にも、二重のくいこみやなんとなく不自然である、まぶたが腫れぼったくなった、まぶたのかぶさり・違和感、眼が小さくなった・丸くなった、光のまぶしさ、ドライアイ、視力変化、など不具合事象はいくつもあります。


もし不具合事象が起こってしまった場合はどうすればいいのでしょうか。

1.落胆しないこと
大丈夫です。組織を大きく切り取られてなければほとんどの場合で修正可能です。


2.あせらないこと
不具合事象が生じた場合には、落ち着いて特に慎重に対処する必要があります。1度目の修正手術で良い結果を得られなければ、さらに困難な状況になり得るため安易な修正手術は危険です。術後の状態が完成する術後6ヶ月頃までは状況は変化しますので、一定の時期までは様子を見た方が良いでしょう。あせって不要な修正手術を行ってしまうと当然良くない結果になります。

3.きちんと修正計画を立てる
それぞれの不具合事象には原因がありますので、その原因を精査して修正の計画をたてます。いろいろな手術方法の中から術式を選び、さらにその最適な時期を、ご自分の社会的状況(仕事その他)を考慮して医師と共によく検討しましょう。

計画を立てるに当たり知っておかなければならないことは、眼瞼下垂の治療に関連して個々の患者さんの全てを見通して常に最適な手術を提供してくれるスーパー医師はいないと考えて良いというです。つまり、まず自分がどこに不満を持っているのかを診察できちんと医師に伝えることが、ぴったり合う手術を選択するには必要です。

例えば、眼瞼下垂の術後に二重まぶたの乱れが目立つ場合にもう1回眼瞼下垂症手術を行っても改善しません。正しくは眼瞼下垂症手術ではなく二重まぶた手術を選択する必要があります(この2つは手術する部位や内容は異なります)。

4.修正の費用について
まぶたの挙がり過ぎで閉じにくい場合や、挙がり方が足りない場合などの修正は健康保険が適応可能な場合があります。二重の修正などには健康保険は適応されません

次回からは数回に分けて修正手術の実例をご紹介します。








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